黒猫のブルース
黒猫のブルース
2006/6/1 (Thurs.) 01:00:20
 
 
黒猫のブルース
 
生まれた時から あたしは独り
親の顔見ず育ったよ
生きてくためなら何でもやった
それがあたしの生きる道
そうさ あたしゃ黒猫さ
愛という名の寝床を求め
街から街へと さまよい歩く
 
生まれた時から あたしは独り
どこへ行っても邪魔者さ
ぬくもり求めて男に抱かれ
だけど心ん中は木枯らしさ
そうさ あたしゃ黒猫さ
愛という名の寝床を求め
ネオンの街を さまよい歩く
 
 
藤波吟子は勿論、峰不二子の変装した仮の姿なのですが、ルパンもそうですが、そもそも変装というものは外見だけではなく、人格も変えてしまわないと、相手にバレてしまうものかもしれませんね。それで、この藤波吟子というキャラクターは、登場時間が短いのにもかかわらず、不二子と全く違った人格で、また、存在感も大きく、色々な事をイメージできて楽しいです。
 
「昭和40年代の歌謡曲」というテーマで行こうと思った時点で、絵の雰囲気、歌のタイトル、歌詞は、割とスンナリと思い浮かびました。藤波吟子と言えば、その黒髪、黒Tシャツから、やはりイメージカラーは「黒」ですよね。それで、猫の中でも黒猫は「不吉」とか「不気味」というイメージにも捉えられる事がありますが、竹久夢二の描いた女性の絵には、黒猫を抱いたものがあったりして、存在感があり、どこかしら神秘性も感じられます。何か「黒猫」というのが藤波吟子のキャラクターにピッタリくるような気がして…。それで、当時の歌謡曲は、やたらタイトルに「ブルース」がついているものが多かった!(笑)。歌詞に関しましては、当時の歌謡曲の、どこかで聴いた事があるようなフレーズを寄せ集めたって感じです(苦笑)。まぁ、歳くってる分だけ、こんな歌詞がスンナリと思い浮かぶのかもしれませんが…(苦笑)。
 
元々、モンキー・パンチ先生のお描きになった原作「ルパン三世」に登場するキャラクター達は、誰もそんなに細かい設定はされていなくて、アニメ化の際、大塚さんや大隈さんなどスタッフの方々が、「このキャラクターはこんな人物で、こんな拳銃を使い、こんな車に乗って…」と、色々とイメージを膨らませていきましたが、今回の私のお絵描きも、藤波吟子というキャラクターにスポットを当てて、おそらくそれと似たような感覚だと思います。ですから、大変楽しみながら絵を描き、歌を作らせて頂きました(笑)。
 
でも、レコードジャケットのパロディイラストに徹底するなら、本来ならレーベルのマークや「45」が表記されてあったりしていないとダメなんですけどね…。そこら辺がツメが甘いというか…(苦笑)。あっ!…「45」というのはEPレコードの回転数の事です…って、皆さんにわかるのか!?(苦笑)。古い話ついでに、そう言えば、昔「黒猫のタンゴ」っていうヒット曲がありましたね(もはや誰もついて来れない…)。
 
影のある女性シンガーと言えば、やはり私なんかが思い浮かべるのは山崎ハコさんでしょうか。髪もストレートのロングで、ちょっと吟子っぽい?。「ここ〜ろだ〜け あい〜して〜♪」とか、歌ってましたが、昔は「暗い」の代名詞のような女性シンガーソングライターでした。

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