Oebilog2

[159] NICE GUY LUPIN
[159] NICE GUY LUPIN

KITA 2008/6/8 (Sun.) 20:12:11
 
そんなわけで旧ル第4話「脱獄のチャンスは一度」のラストです。
 
・・・画像と関係ないのですが、今「先手必勝コンピュータ作戦」のラストを見ていたんですけど・・・「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」のそれぞれの声、ホップの山田さん、ジャンプの大塚さんはいかにも「らしい」のですが「ステップ」の声が・・・こ、小林さん?
 
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Re:NICE GUY LUPIN
発砲酒 2008/6/8 (Sun.) 23:35:47
 
先レス失礼します。
このシーン大好きです。それまでのシリアスなストーリーをも笑い飛ばすかのようで。BGMもいいですね。このシーンを見ると二人はフィーリングで繋がってるんだなぁとか思ってしまいます。
 
>「先手必勝コンピュータ作戦」
ぼくも耳を疑ってしまいますが、さすが小林さんという事なんでしょうか(笑)。
 
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Re:NICE GUY LUPIN
KITA 2008/6/9 (Mon.) 20:40:00
 
発砲酒さんコメントどうもありがとうございます。
本当に素敵なラストシーンですよね。とにかく再びルパンが笑ってて、自由になって、見ている自分もわかりきらないまでもとりあえず毎回うれしくなります。うれしいんですけど少し泣きたくなります。本当名作ですね。
 
「ステップ」は昨日初めて「な、なんだ?」と思ってしまいました。おそらくPC+イヤホンで視聴したせいだと思います。今までも散々笑っていたのに、そういう風には気づきませんでした。本当、プロはすごいですね(笑)
 
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Re:NICE GUY LUPIN
KITA 2008/6/10 (Tue.) 02:14:32
 
あ、BSアニメ夜話来ますね
 
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Re:NICE GUY LUPIN
コルト 2008/6/10 (Tue.) 22:02:44
 
コメントのたびに「出張から戻りました」と書いてる気がするけど、茨城から帰ってきました(苦笑)
 
このシーン、携帯カメラのソフトフォーカスが、モノクロなのに滲んだ夕焼けの暖かな効果を感じさせます。連続して動きを並べると、よりあのラストの印象深さが蘇りますね。
 
下に書いた
>一度目より二度目、二度より三度目。和尚以外にも(笑)徐々に登場人物達に感情移入が出来るように
 
というのは、このシーンも含まれます。簡単ですが、小学4年〜6年の間に、どういう心境の変化が起こったかが此方↓
 
●最初は、和尚の秘められた俗っぽさと派手好きに『聖職と言っても、本音はこんなもん』的に笑ってました。幼いころから「清く正しく美しく」的な建前教育に胡散臭さを感じてたから、人間味のある本音が好きだったんです。可愛げのない子供でした;
 
●次にいいな、と感じたのは春になって蝶に微笑むルパン。それまでは単純に「春になった。1年過ぎた」だったのが「こんな目に1年間あってても、美しい蝶に微笑む心のゆとりがあるんだ」と、その気持ちがカッコいい、と思えるようになり「あれ。自分、心が大人に変わってきたのかな?」と感じ始める^^;
 
●ルパンを死刑にしたいけど、脱獄して欲しい銭形。最初は「ツンデレだな」くらいだったんだけど「そうか、こいつはルパンの力を尊敬してるんだ。敵である人間を尊敬してちゃ隠し通すしかないだろう」と、彼の本音を言えない辛い立場が判るように。
 
●ルパンにタバコをせがまれ、見つめ合う次元和尚とルパン。はじめはあの静かな無言の間を「別れを惜しんでる間」と感じてたのが、やがて「信じてるぞ」「ありがとう」という心の会話が聞こえるように。
 
●ルパンの脱獄に「やったあ!」と飛び出す銭形。見るたびに、段々こっちまで「さすが俺の見込んだ男だ」と銭形と同じ気持ちで嬉しくなってくるように。
 
ここまでが小学生の頃の感想の変化。下は結構最近変化した感想…。
 
●不二子のワルサー。単なる形見、というんじゃなく「ルパンだと思って、ずっと肌身につけてたんだろなあ」と。(気付くの遅すぎ;女性への感情移入には時間がかかるらしい)
 
でも、KITAさんの描かれたこのシーンだけは、最初から「いいなあ」と思ってました。財宝がこっぱみじんに吹き飛んでるのに、二人とも何もかもが痛快で嬉しくて、財宝なんかもうどうでもよくなってるような笑いとじゃれ合いが気持ちいい。
 
ルパンの、プライドが高くて言い出したらきかない頑固なとこは自分の欠点と酷似した部分でもあるので、子供の頃は微妙な気分でした。当時己の同じ欠点に自己嫌悪してたので。でも今では彼の気持ちに共感出来ることが素直に嬉しく思えますね。
 
>「先手必勝コンピュータ作戦」
この作品の設定、今の時代だと完璧にずれるんですがルパンとゴードンとの人間性の対立が面白くて好きなんですよ。「ステップ」・・・何度聞いても小林さんの声とは思えない^^;誰か別の方が入れたんじゃないの?と勘ぐってしまう私は、お二方と違ってひねくれ者なのかも(苦笑)
 
>BSアニメ夜話
あちこちで話題になってるので今になって気づいた次第です。私BS見られないんで・・・とほほ。
本が出たら買いたいですね。新鮮な視点から解説して欲しいです。「カリ城」では「水の演出」に焦点絞って考察されてたのが、とても面白かったので、そんな感じで。個人的には作品演出以外に、キャラの人間性や人間関係を深く語って欲しいなあ。
 
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ちょっとピンボケ
KITA 2008/6/11 (Wed.) 03:29:33
 
わーいコルトさんお帰りなさいませ。コメントありがとうございます。自分で言ってるそばから足長すぎました。
 
二人で肩どつきあってました。勢いあまって次元が転びかけていました。今はこうやってじっくり見られるというわけですね・・・。
 
>ステップ
そうですか?こんな変声だったらむしろ逆に出せませんか?物真似ノリで。なんて思ったりしまして。
 
心境の変化ありがとうございますm(__)m
 
蝶が飛んできたときのシーンは音楽のストリングスがまるで人の声が歌っているようで切なくなります。
私は超原始派で感覚だけで、やっぱりとてもコルトさんのようにきちんと言語化できませんが・・・まあ見ていての気持ちの変化はだいたい物語の言いたいことに沿っているようなのでいいかな、なんて。
 
ほんと、小判は吹っ飛んじゃいましたが、そんなの小さいというかどうでもいいこと・・・
第4話でこんななんて、しっかりしっかりそれぞれの人間像ができているんですねー。
 
別れの儀式までかました不二子・・・。
この話の不二子は人の気持ちを理解することができず正論を吐く役というか、少し自分中心思い込み系というか、絶対必要な役割ながらちょっとかわいそうかもとか思います。でも美しいから痛い人ではない。
 
ところでGvsRって、「5人の人間関係を崩さないこと」に抵触してるんじゃないのかなと思います。
 
 
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Re:NICE GUY LUPIN
コルト 2008/6/11 (Wed.) 10:40:36
 
>こんな変声だったらむしろ逆に出せませんか?物真似ノリで。
 
なるほど。それもあるかも。
私が何故、こんなこと思ったかというとですね、実際キャラに別の方が声を入れた収録現場に居合わせた事があるからなんですよ。「ちびまるこちゃん」某話で、ブー太郎が居眠りしてるシーンのいびきの声、別の方が入れてるんです。その日ブー太郎役の方、台詞がなかったので現場にいなくて、収録中声が必要な事に音響さんが気づいたんです。で、その現場に居合わせた方で一番声が似てる人に、いびきの声を入れて貰ったんですね。そういう事もあるから、これもそれと似たパターンかな、と勘ぐっちゃったわけなんです。
 
「ホップ、ステップ・・・」のシーンは、なくても話が通じるアドリブ的な台詞だから、全体の収録が終わった後、後から思いついてつけ足しで入れたものじゃないかとも思ったんです。例えばその時コバキヨさんは次の収録現場がある為、先に失礼して既にいなくて「まあ一言だけだから」と他の方にお願いしたのではと…。収録中、忙しい声優さんは現場を掛け持ちしてて先にそのキャラが出るシーンから録音したり、出番が終わるとすぐいなくなったりもするので。考え過ぎかもしれませんが(笑)
 
>この話の不二子は人の気持ちを理解することができず正論を吐く役
 
ああ、確かにそうですね。視聴者側の正論的な目線の代弁者役。必要にして的確に計算されてますね。それも一番自然に見える方法「男はロマンで女は現実を見る」という対峙法なので、わざとらしい説明台詞にならずしっくりくる。つくづくあの作品のキャラ演出は見事だなあ。
 
>GvsRって、「5人の人間関係を崩さないこと」に抵触してるんじゃないのかなと
 
そうなんですよね…。それ以外でも色んな部分で抵触しまくってると思います。「キャラの人物設定は変えない」というのもそうですしね。キャラがやってる内容見てみると絶対やらせちゃ不味い事やってますもん。ルパンが一般人を集団洗脳して犯罪社会に引き込むのもそうだし、特に次元が一般人の子供に対し、本物の銃に安易に興味持たせるような無責任な物言いをするシーンには思わず「やめろ」と呟いてしまいました。
 
掲示板にも書いたけど、監督はキャラの内面じゃなく、自分の主張を背負わせて、それでキャラを動かしてるから、こういうおかしな事になってるんだと思います。全キャラ、監督が個人的に言いたい比喩の代弁キャラになっちゃってる。
 
このOVAの場合は監督の「メッセージ性」に傾倒し過ぎて本来のキャラ性が不在になってしまった感があります。というか、元々キャラ構築自体存在せず、視聴者に『今までのルパンの中から赤でも青でも好きなの選んで、どれでもルパンと言えばルパンになるんだから皆で好きにキャラ作ればいい』と丸投げしてる気も…。それは視聴者が趣味で勝手にやることで、創造者が「創造した物を提供する」という自分の仕事を放棄しちゃいけないだろう、と思うんですが。
宮崎監督でも吉川監督でも作品にメッセージ性はありますが、それでもキャラが迷走せず人物像がしっかり伝わるのは「作品遺伝子」と「座標軸」をしっかり押さえてるからじゃないかな、とも思います。
 
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Re:NICE GUY LUPIN
KITA 2008/6/12 (Thurs.) 00:47:45
 
先手必勝・・・は、なるほど確かにSEだけでもOKはOKなんですね。
「うーん、なんか物足りない」
「なんか言いますか」
「なんて言おうか」
なんて流れが浮かびました。
 
「てりゃー」「オラー」「うらぁー」(←これじゃリンチ)
やっぱり今の、「あら、こんなところに丁度いい踏み台がv」みたいなノリが一番いいですね。
やっぱり、アノ小林清志さんが!みたいに思いたい気分もあるわけですが、代役さんの可能性ありということもわかりました。
 
蝶はなぜ牢にわざわざ入ってきてルパンの頬にとまっていくのか(キス?)、なぜルパンは微笑みかけるのか。季節の移り変わりとコルトさんの仰る通りもあり、あとありがちかも知れませんけど蝶は不二子だと思いました。チェロがきれい。(しつこい)
 
不二子ちゃん役回り部分、例によって変な文をご理解くださってうれしいです。ありがとうございます。
 
掲示板はもちろん拝見しておりました。(hawkさんのブログ、おもしろいですね!)
GvsRは監督さんが事前にものすごくネタをばらしていたので、見る前から既に見てしまったような気分でした。
そういう方多かったんじゃないですか。大筋はわかってしまったので見せ方とか展開だけ見ようみたいな。
ばらされたネタの数々はあまり私にはおもしろいと感じられず…。おかげで見る前に心の準備ができてよかったですけど。
 
監督さんはものすごく外側の人、と感じました。
ご自分はあくまで実世界のご自分のまま、ルパンたちはただのコミックあるいはアニメのキャラクターのまま、全然物語の中に入ってこず、ルパンコンテンツ群をざーっと見て、よし、わかった、ってそれで作られたような。
もしもそうだとしたらそれで作れるのか?というか、それは許されるのか?と思っていたのですが…。「何でもアリ」だけを適用されたの?
 
コルトさん、ご多忙のところ更新等おつかれさまです。お体に気をつけて
 
などと書いていたら日記を見つけました。(ちびまるこちゃんエピに読み覚えがあるので、探してうろうろしていました)
 
>単式ホーム1面1線の地上駅である。 屋根、壁のあるベンチがあるのみ。
 
よくぞご無事で!お体に気をつけてもなにも…。本当におつかれさまでした。
 

[160] クールタッチのゲバルト
[160] クールタッチのゲバルト

発砲酒 2008/6/8 (Sun.) 23:25:13
 
パイロットフィルム版のルパンです。なんとなく描いたのですが、タイヤのスポークとか複雑で良くわからなくなりました。ロゴも適当ですが、雰囲気という事で(苦笑)。
 
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ルパン・ザ・クラシック
石川大介 2008/6/9 (Mon.) 08:43:00
 
コルトさん、先レス失礼しますね。発砲酒さんの絵はキャラクターだけではなく、色合いまでも忠実に、そして実に上手く描写されているように思います。もう気分は、一気に40年前までタイムスリップしてしまいそうです。「古臭い感じがする」というのではなく、何とも言えない、粋で味わい深い雰囲気が漂っていますね。あくまでも私個人の感じ方なんですが、「レトロ」という言葉よりも、「クラシック」という言葉の響きの方が似合いそうな、そんな感じのする絵だと思います。
 
上下が黒ラインでトリミングされているので、スクリーンをイメージして描かれたのでしょうか。そもそも「ルパン三世」のアニメ化は、劇場用長編作品として企画されましたので、もしそれが実現されていたならば、この絵のようなオープニングタイトルになっていたかもしれませんね。って言うか、そんな風に思わせるような絵だと思います。
 
また、このルパンの顔を見ていて聞こえてくる声は、山田さんではなく、私の場合やはり広川太一郎さんです。私の中では、野沢さんはちょっと印象薄いかな…。そう思うと何だかこの絵は、3月に亡くなられた広川太一郎さんの追悼絵のようにも思えてきました…。
 
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Re:クールタッチのゲバルト
KITA 2008/6/9 (Mon.) 21:17:16
 
こんばんは発砲酒さん。
キャー、正にキザな悪党ですね!
石川大介さんのコメントに便乗ですけれど、
***
石川大介様:
初めまして。KITAと申します。どうぞよろしくお願い致します。
***
「こうなんのサ!」と他を出し抜いてカッコいい二枚目っぷりのあの声が、このウインクにぴったりな気がいたします。
 
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Re:クールタッチのゲバルト
発砲酒 2008/6/10 (Tue.) 01:07:25
 
石川さん、KITAさんコメントありがとうございました。
 
石川さんの仰るとうり映画のタイトルっぽくしたくて上下に黒帯を付けたりしてみました。パイロット版のルパンて、当然の事ながら「ルパン三世」としては初の映像であり、ルパン自体としては原作しかない状態での作品ですので、前作を模倣したり影響されていない分、一番原作の匂いを醸し出しているように思います。
 
今回の絵、特に広川さんを意識して描いたわけではないのですが、パイロット版だと僕も野沢さんではなく広川さんの方が印象的ですね。個人的に思うのは野沢さんはルパンのイメージを?みきれていないまま、または自分の中で消化出来ていないままアテレコをされたような印象があります。KITAさんの仰るように広川さんの「こうなんのサ!」や山田さんの「こうなるのだ〜」(旧8話)はそれぞれのルパンに対するイメージの違いのようにも思いつつも其々のルパンになっているように思いますが、野沢さんの同セリフは・・・ただキザっぽく言ってみただけのようで個人的にはルパンっぽい洒落っ気が感じられないなぁ〜とか思っています。まあ野沢さんの立場からしたら今までにないタイプのキャラっていうのもあるのかもしれませんが(あくまで僕の推測です)。今、野沢さんがルパンを演じたらどういう感じなんだろう・・・なんとなく想像できてしまうようで怖いです(苦笑)。
 
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Re:クールタッチのゲバルト
コルト 2008/6/10 (Tue.) 23:41:00
 
発砲酒さんのイラストもそうですが、皆さんのコメントも興味深く読めて面白かったです。
 
皆さんの言われてる事と重複しちゃうんですが、この上品でシンプルな色合い、パイロットならではの味わいですね。パイロットフィルムはビデオで持ってるので観てるんですが、やはり劇場化を意識した上下の黒帯があると「ああ、パイロットだなあ」と感じます。
 
石川さんの「レトロよりクラシック」という例え、まさに納得。昔のアニメなので稚拙さは免れないけど、「パイロット」ってセンスに庶民性じゃなく高級感があるんですよね。KITAさんの「気障な悪党」というのは旧第1話の銭形のルパン評価ですね。確かにこっちのルパンの方が、その表現が似合うような。
 
発砲酒さんがいわれる
>ルパン自体としては原作しかない状態での作品ですので、前作を模倣したり影響されていない分、一番原作の匂いを醸し出しているように思います
に、何故パイロットが一番モンキーテイストを感じるのか、改めて確認できたようにも思います。そういや、「パイロット」には原作以外の前例がない・・・。このイラストのルパンのポーズやタイトルの位置も、そのまま原作初期の扉絵に出てきそうです。ルパンの背中も流線的にデフォルメされていて、切れ味がいいですね。こういう描線で今も描けるとすると青木さん位なのかなあ。
 
>広川さん
私は「緑対赤」を六本木で観に行った時、上映直前に訃報を知りました。失われていくオリジナルなルパンテイストと、混乱して過去の模倣に翻弄されてるルパンの、両極端の歴史の交差に、少々複雑な気分でした。
「その後のルパン」は兎も角「パイロットのルパン」に限って言えば、山田さんより、広川さんの方が合ってるかな〜と思ったりもします。多分それはパイロットのルパンに薄暗い一面を感じさせる要素がないからかもしれません。
 
野沢さんのルパンって、普通のお兄ちゃんぽく見えますね。パンチが足りないというか・・・。それでもベテランになってからの悪癖で、巻き舌でだらしなく喋る自己陶酔型のパターン演技よりは私は素直に聞けます。偉そうですが(苦笑)本当にそう感じてしまうんだから仕方ない。当時、三蔵法師位、思い切った演技にすれば、少しは展開も変わってきたかも(オカマにしろという意味じゃなく、あの位、独自の個性を思い切って出して突き抜ければ良かったのでは、という意味で)

[161] あの時僕は若かった…
[161] あの時僕は若かった…

石川大介 2008/6/9 (Mon.) 07:51:07
 
コルトさん今日は!。まずは先日、掲示板の方にて私の誕生日へのお祝いメッセージ、ありがとうございました!。毎年言って頂いていたものの、今年は誕生日頃にサイトに寄せてもらう機会がなかったもんですから、「今年は無しでも仕方ないな…」と思っていたんですが…本当に嬉しかったです。
 
さて、今回アップさせて頂いた2枚の絵…これは「カリオストロの城」公開当時(公開前?)に描いた絵で、つまり、私が高校生の時に描いた絵です(苦笑)。絵をご覧になればおわかりのように、宣伝スチール、イメージイラストの模写です。現在では全く模写などしなくなってしまった私ですが、「当時はフィアットや銃も抵抗なく描いていたんだなぁ…」と思ってしまいます。それにしても、色鉛筆の塗り方が雑…(苦笑)。こういう絵を描いたのは、当時、劇場用ルパン(カリ城)のキャラデザイン、作画監督をファーストの大塚康生さんが担当されることを知り、その何とも言えぬ喜び、期待感、気持ちの高ぶりの表れなんだと思います。これらの絵は透明の下敷き(カードケースのような)に入れてました。当時はこの透明下敷きが主流で、他の人はたいがい自分のお気に入りアイドルの切り抜きなんかを入れてましたが、私はこのように、自分で描いたお気に入りアニメの絵を入れてました。今の学生さん達はどんな下敷きを使っているんでしょうかねぇ。案外今でも同じようなことやってるかもしれませんね。
 
ところで今回アップさせて頂いたこの絵は、実はかなり前からアップしようと思っていたものなんです。「しなかった」と言うより、「出来なかった」んですね。思い当たるところをくまなく探したんですが、出てこなかったのです。それでその時は、「やっぱり捨てちゃったんだなぁ…」とあきらめ、もうこの絵のことも忘れてしまいました。ところがつい先日、ある資料を探している時にこれらの絵が出てきたのです!。全く自分の思いもよらぬところから出てきましたので、自分でもちょっと驚きました(苦笑)。正確に言うと、当時ミリタリールックの不二子ちゃんも描いたのですが、残念ながらそれは出てきませんでした。でもこの先、もしかしたら、また思いもよらぬところから出てくるかもしれません(笑)。
 
閑話休題
 
今から三週間ほど前、今田耕司さんと月亭八方さんが出演されている「今ちゃんの、実は…」という、関西ローカル番組で、チャーリー・コーセイさんのライブハウスがちょこっとだけ紹介されたのですが、何とご本人がスタジオに登場して、エンディングテーマをギター弾き語りで熱唱されたのです!。2コーラスたっぷりと、とても聴き応えがあり、また歌っている最中、時折ファースト第一期OPのシーンが流れ、大感動モノでした。チャーリーさんは、サングラスに次元のような帽子をかぶり、とてもカッコよかったです。やはりTV出演とあって、ライブハウスの時よりも一段とドレスアップしたって感じでした(笑)。そういえばMP先生と増山江威子さんも、一緒にチャーリーさんのライブハウスに行かれたことがあるみたいですね(いつぞやのルパンマガジンで読んだのかな?)。MP先生は近年、大阪の大学で講師をされていますし、増山さんも現在は宝塚に住んでおられるようなので、そういう機会があったんでしょう。プライベートで原作者とキャラクターの声をされている声優さんが一緒に、主題歌を歌っている歌手のライブハウスへ行くなんて、何だか心和むエピソードですね。
 
Re:あの時僕は若かった…
発砲酒 2008/6/10 (Tue.) 01:28:09
 
石川さんティーンエイジの頃の貴重な作品ですね。それにしても模写とはいえ上手いですね!僕は高校の頃ここまでの絵は描けませんでした。それに色まで付いてて、オフ会で石川さんに色付きで描いていただいたイラストを想いおこしました。
 
なにげに石川さんがお描きになったフィアットって初めて見たように思います。
 
>「今ちゃんの、実は…」
あれは僕も観てました。『殺しの唱』とパネルに出た時点で、もしや、まさかと思ったのですが、チャーリー・コーセイさんが出てきた時は「オオーーー!」と叫んでしまいました。それに唱ってらっしゃる時に映し出された旧ルパンの映像もメチャクチャかっこよかったです。録画しとけばよかった・・・というのは後の祭りでしたが。
 
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Re:あの時僕は若かった…
発砲酒 2008/6/10 (Tue.) 01:43:58
 
あっ、ついでに未知やすえ(吉本新喜劇)=浪速の不二子ちゃんっていうのも笑ってしまいました。
 
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Re:あの時僕は若かった…
池本 剛 2008/6/10 (Tue.) 02:05:53
 
> 録画しとけばよかった・・・
ニコニコ動画に動画が上がってますよ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3578321
 
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Re:あの時僕は若かった…
発砲酒 2008/6/11 (Wed.) 00:53:54
池本さん、ありがとうございます!早速観てきました。やっぱりカッコいいですわ〜。
 
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Re:あの時僕は若かった…
コルト 2008/6/11 (Wed.) 01:06:59
 
今年も石川さんに誕生日のメッセージが言えて良かったです(笑)掲示板にも書いてるように、ルパマガ感想をプレゼント代わりに書いて(しょぼいプレゼントだな;)その中でお祝いをいうつもりでしたが、どうしても自分の中でブレーキが掛かってしまいまして。書いては消し・・・の繰り返しで結局書かない事に決めました。と、いうことで言うの遅れた訳です。私の場合、あの座談会がプロのトークなら需要と供給の関係だから言いたいこと遠慮なく言えるけど、あれは一般の方の趣味のお喋りに過ぎませんから・・・。これが不特定多数の「世間の風潮」に対する意見なら話は別で言えなくもないんですけど。
 
それにしても私、昔から純粋に不思議なんですが、世間って本来なら「需要側として対等に遠慮なく感想言える供給側(プロ)の作品感想」に対し「厳しいこと言うと言うと可哀そう」等と何故か自分の方が下だとばかりにへりくだって遠慮して、それなのに自由な一般人の考え方や嗜好性には「自分はあなたの嗜好性は苦手だ」「批評などすべきじゃない」「そんなこと言わなくていいじゃないですか」等、自分好みに仕切りたがるんですね。これって私的には取るべきスタンスが逆じゃないかと思います。
 
>高校生の時に描いた絵です
物持ち、本当にいいんですねえ!こういう子供時代絵をオエビで見るのも素朴で楽しいです^^普通に顔だけじゃなく車やヘリのある絵を描かれたというところに挑戦心を感じます。発砲酒さんにも学生時代の絵をこそっとメールで見せて頂いたんですよ。私の場合は手元にあるのは、小6の時に初めて描いた旧ルパン絵だけです。当時はビデオも資料もなかったのでTVを観た記憶だけで描いたという。不思議な事に、あれだけ好きなアニメだったのに、「ルパン」のまともな模写は中学の時、1度しかしなかったです(こちらは学校の美術部員募集ポスターに使ったので手元にはなし)
 
>作画監督をファーストの大塚康生さんが担当されることを知り
私もこれは「新作の旧ルパンが見られる!」と大喜びでした。「マモー」は当時「旧ルパンファンの為に作られた」という触れ込みでしたが、私にとっては「マモー」は「原作初期」+「パイロットフィルム」÷2という感じで、それはそれで新しい試みで良かったんですけど、それを「旧ルパン」と呼ばれる事には「個性が全然違うのに」と違和感があったのです。出来れば音楽もヤマタケで観たかったんですが、当時の大野さんの音楽は私も好きだったので(ヤマタケでないのは残念でしたが)抵抗はありませんでした。
 
>絵は透明の下敷き(カードケースのような)に入れてました。
私も「ルパン」の特集記事と、自分の好きなアニメヒロインのシールやイラスト入れまくってました。「ルパン」以外では、ラナ、モンスリー、白木葉子、坊ちゃんのマドンナ、ヒルダ、白鳥のジュンなど。その後は洋画に興味が移り、グレイス・ケリーのモノクロ切り抜きばかり入れてたような(自分好みの美女ばかり)
 
>チャーリー・コーセイさんのライブハウス
yusinさんのオフ会で皆さん行かれたんですよね。いいなあ〜・・・。今度またお馴染みの皆さんで行く機会があったら、良かったらお声をかけて下さいな。モンキーさんと増山さんがチャーリーさんのライブにご一緒した、っていいですね。同じ作品を通してのお付き合いが、これだけ時を経ても続いてるって気持ちがあったかくなります。
 
>ニコニコ動画
池本さん、どうもです。お陰様で私も観られました。今メールでやりとりしてる「ルパン32歳」「海上のルパン帝国」の初出資料、引き続き又何かあれば情報交換出来ればと思います。しつこく積極的に調べない事には相当無理そうですが…(苦笑)諦めるだけならいつでも出来るので。
 
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コメントありがとうございました
石川大介 2008/6/12 (Thurs.) 02:07:18
 
発砲酒さん、コルトさん、コメントありがとうございました。そして池本さんも情報ありがとうございます。お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。
 
>発砲酒さん
 
>僕は高校の頃ここまでの絵は描けませんでした。
 
何を仰いますやら!(笑)。勿論私は、発砲酒さんが高校時代にどんな絵をお描きになっていたのかは知る由もありませんが、間違いなく当時から達者であった事は容易に想像できます。コルトさんにはメールでお見せした事があるようですが、差し支えなければ、是非美術館の方でアップして頂きたいですね。
 
>オフ会の絵
 
発砲酒さんには、どてらを着たショート不二子ちゃんが火鉢でお餅を焼いており、後で五ヱ門が雑煮(お餅だったかな?)を食べている絵を描いて差し上げたと記憶しています。もう、初めてのオフ会だった事もあり、頭の中はパニクりまくり(苦笑)、箸の持ち方もいい加減で、色鉛筆の塗り方も相変わらず雑で下手くそ…(大汗)。今その絵を観ると、顔から火が出る思いで正視できないんじゃないかと思ってしまいます(苦笑)。
 
>未知やすえ(吉本新喜劇)=浪速の不二子ちゃん
 
発砲酒さん、よく憶えてますねぇ!(笑)。それで私も思い出したんですが、今田さんが、「あんたのルパンは*内場さんやないかい!」とツッコんでましたね(笑)。
 
*内場勝則…NSC第一期生(ダウンタウン、トミーズ、ハイヒールらと同期)、現・吉本新喜劇の座長の一人で、未知やすえさんの旦那さんです(関西ローカルネタなので、一応わからない人の為の注釈です)。
 
>コルトさん
 
私自身、いつも熱心にルパンマガジンを読んでいるわけではないのに、「ルパンマガジンの感想を楽しみにしております!」なんて無責任な発言ばかりして、本当にすいません(汗)。でも、ルパンマガジン(Yル時代から)も刊行されてから結構経ちますので、もう本当にネタ切れって感じで、感想も取り立てて書くこともありませんね。コルトさんはOVA座談会について触れられておりますが、私は観ておりませんので一応読んだと思うのですが、内容は全く頭に残っておりません。第一、座談会出席者が名前を伏せてイニシャル表記なのが幼稚で胡散臭くて、真剣に読む気にはなれなせんね。私がどうして頑なに「G vs R」を拒絶するのかと言いますと、頭がカタいのかもしれませんが、私にとって「ルパン三世」という人物は、やはり「絶対的存在」であってほしいのです。峰不二子が女性の憧れだとするならば(異論を唱える方もいらっしゃるかもしれませんが)、ルパン三世はまさに男性の憧れなのです。自分が「出来ない」、「やれない」事を可能にする男…それは勿論フィクションの世界だからこそ成立する設定ですが、だからこそ我々は彼に夢を持ち、そして憧れるんじゃないでしょうか。そんな人物が、実は昨日までは「ラーメン屋でバイトする冴えないお兄ちゃん」なんて、私は絶対嫌なのです。後、もう一つ「G vs R」を拒絶する理由があって、「顔、ジャケットの色が違うから、みんな別のルパン」という幼稚な設定(私から言わせてみれば)で作品を一本作るというスタッフへの懐疑心、憤り…これはゴジラを例えに出さなくてはならず、文章が長くなりますので(上手くまとめる自身もありませんので)、またいつかの機会に。でも、この先いつになるかは全くわかりませんが、私も「G vs R」は観るでしょうね。
 
>私もこれは「新作の旧ルパンが見られる!」と大喜びでした。
 
そうですね、だからこそ私も公開日まで期待に胸をふくらませワクワクしながら、アニメージュなんかに載っている写真を模写していたんだと思います。「マモー編」も「ルパン三世」初の劇場長編作品とあって、勿論大感動、公開日まで本当に待ち遠しかったです。ただ、実際作品を観てみますと、「旧スタッフが映画を作るなんて素晴らしい!」という触れ込みとは裏腹に、コルトさん同様、私もファーストの匂い、雰囲気は全く感じませんでしたね。私の場合の印象は、ちょっと酷な言い方をすると、「当時放映中のセカンドシリーズを、キャラクターデザインの素晴らしさ、絵の美しさでカバーして、アダルトムードに仕上げている」といった感じです。銭形警部もやみくもにルパンを追いかけてるだけの道化師的な役回りでしたし。また、やはり初の長編映画ですから、「派手にスケールも大きく」といった気負いもあったのでしょう。TVSPでもそうですが、個人的にはルパンと現実の国家(マモー編の場合はアメリカ)が絡む話はあまり好きではありません。五ヱ門が「非現実的だ!」と言っていましたが、着物、袴姿の五ヱ門のバックに、アメリカの巨大空母があるという画面を初めて観た時はかなり違和感がありました。マモーの巨大脳ミソも、今でこそ当たり前のように認識していますが、映画館で初めて観た時は、何が何だか訳がわからなくて、「やりすぎ!」と感じた事を憶えています。自分の中では、その年の夏に公開された「さらば宇宙戦艦ヤマト」の、白色彗星の中からガトランティス帝国が現れ、その中から更に超巨大戦艦が出現するというのと、何だかオーバーラップして見えたのです。しかしながら「マモー」という、前代未聞の突出した個性を持つキャラクターの魅力、そして明らかにTV作品とは一線を画した「映画」と呼べるにふさわしい、高級感漂うムードが画面全体から溢れ出ておりますので、本当に好きな作品であります。マモー編で唯一ファーストっぽく感じたのは、次元、五ヱ門、銭形のデザインですかね。この3人は比較的ファーストのデザインに近いような気がします。それは当時、私は「大塚さんが監修されているのでそうなったんだろう」と思っていたんですが、実際のところは大塚さんはこの作品には殆ど絡んでいなかったんですね(苦笑)。
 
>私の場合は手元にあるのは、小6の時に初めて描いた旧ルパン絵だけです
 
コルトさんの方こそ物持ちいいじゃないですか!。私の場合、小中学校時代に描いた絵なんて、一枚も残っていませんよ。まぁ、いつも落書きで、ちゃんと描いた絵なんてなかったですが。私も小学生時代からルパン三世は大好きですが、その当時よく描いていたのは仮面ライダーとマジンガーZだったような気がします。それにしても小学生時代に描いたルパンが未だに手元に残してあるなんて、もしかしたら何か思い出や、よほどの思い入れがあるのでしょうね。コルトさんさえよければ、その絵をサイトの方でアップして下さいよ!。是非拝見したいです。
 
チャーリーさんの出演されたTV番組、コルトさんも観る事が出来てよかったですね。やはり当時と違ってキーを下げて歌っておられると思いますが、それはそれで味わい深く、年輪の重みを感じさせてくれます。何よりもチャーリー・コーセイさんご自身が今でもこの歌を大事にして、ライブハウスで歌い続けてくれているという現実が、とても嬉しいです。
 

[164] 思い出シリーズ「初めてのルパン三世」
[164] 思い出シリーズ「初めてのルパン三世」

コルト 2008/6/17 (Tue.) 04:39:21
 
石川さんリクにお応えして・・・(恥笑)
 
上の絵の顔部分。一部消えかかってるのでここだけアップで。
 
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Re:思い出シリーズ「初めてのルパン三世」
コルト 2008/6/17 (Tue.) 04:47:37
 
【下のレス】
 
MIYAGIさん
>おそらくこの対談ページの前の2ページ分が5人のレギュラー陣の写真付きのプロフィールが記載されているため
本当ですか!全然気づかなかったです。本当にあの山田さん写真しか目に入ってなかったんだなあ(笑)
 
>石川さん
「マモー」の映画感想、私の思ってたのと同じ感想、初めて読みました。
実は私も「マモー」は巷で言われるほど絶賛されるような作品ではないと思ってるんです。それでも「面白い」と感じるのは、後半からマモーとルパンの精神的な対立がぶつかりあって、マモーが化け物になってしまった人間の欲の悲しさを圧倒的な画面のインパクトで観てしまったから。ルパン達の人間性も人間関係も、しっかり描かれてる。映画館で観た「大きさ」「影」「無音」の演出は本当に見事でした。ただし「マモーこそ最高傑作」というのにはちょっと首を傾げてしまうんですね。
 
具体的には作品が当時流行のSFブームに乗っかって、設定をグローバルにでかくしすぎて話の繋ぎに散漫な印象が免れないこと、肝心なところでご都合主義な逃げの演出がみられること、車や飛行機の大きさが巨大すぎて画面上の印象に違和感がある事。また銭形が壊れていないとはいえ知性に欠ける事、不二子が簡単に捕まったり、自力で何とかしようとするところがなく、その辺、石川さんのいわれるように新ルパンの悪いところの延長のように思ってました(新ルにも好きな部分があるので「新ル」そのものが悪いという意味ではないです)。また動きにもゲスト役者の演技にも稚拙な部分があります。でも、そういった欠点と長所を天秤にかけると、総合的には長所が欠点を喰うほどの力があるので、私はあの作品は「ルパン」の中では「傑作」の部類に入れてもいいだろうと思ってるんです。生意気言うようですが(苦笑)OVAのゴジラ感想も、気の向いた時にでも書いて下さい(笑)

[165] 思い出シリーズ「初めてのルパン三世」
[165] 思い出シリーズ「初めてのルパン三世」

コルト 2008/6/17 (Tue.) 04:41:24
 
押入れの奥から引っ張り出して来ました。私が生まれて初めて描いた「ルパン」絵です。
12歳の時に描いた記憶があったので、ずっと小6の時の絵だと思ってましたが、さっき新ル放送で計算してみたら同じ12歳でも中1の時の絵でした。あはは。もう齢バレバレだ(苦笑;)こうして見ると、今の小学生の方がはるかに絵はお上手ですね。亜土ちゃんの絵のついたノートというのが時代を偲ばせます(^^;
当時は「旧ルパン」「新ルパン」などという言い方はありませんで、私は旧ルを「夕方の再放送」と呼んでいました。横の(再)というのはその名残です。ちなみに新ルは「月曜のルパン」と呼び、原作は「単行本」と呼んでました。
 
当時、再放送で観たルパンを、必死に記憶して再現しようとした絵です。
あの頃はビデオもなく、旧ルパンの絵も巷には全くありませんでしたから「ルパン」を傍で愛でようとすると、画面を観てその場で覚える以外方法がなかったのです。
ずっとこの絵を捨てずにとっておいたのもそのせいで、他に「ルパン絵」が手元になかったから。
それと、時間が経つと昔の絵って変わっちゃって逆に描けなくなるんですよね。
だからその後も捨てるのが勿体なくなり、この絵も難を逃れた訳です。
最初は正面を描こうとしたのですが、難しくて覚えきれず横顔となりました。
とりあえず、自分が「ルパン」で衝撃的に新鮮だった部分を先に覚えました。
 
●足首・・・異様に細くて、包帯のような横線が入ってる
●手・・・毛が生えてる(笑)
●髪・・・もみあげ
●足・・・とにかく長い。ひょろっと組んでる
 
しかし、どうしても判らなかったのが背広とシャツです。今までフリルのついたお姫様ドレスばかり描いてて大人の男の服なんて、じっくり観た事もなかったですから、デザインがハッピとごちゃまぜになっています(^^;
 
この絵では背広以外でも、全てが初づくしでした。
それまでは睫毛は必須、星を一杯入れてた眼を、単純な丸で描いたのも初めて。
繊細な少女漫画の線だったのを、アメリカンで太いバタくさい線で描いたのも初めて。
勿論、毛も、もみあげも、そんな綺麗じゃないもの(おい)描こうと思ったことすらなかった。
「ルパン」にハマった小6から1年で絵が激変しました。
当然、この絵の後はモンキーさんの絵に影響受けて、アニメ新ルの絵にも影響受けた訳ですが、小物にお花じゃなくナイフや拳銃を描くようになっちゃったし。女性は胸の谷間を描くようになったし。漫画じゃ「なかよし」ではなく「漫画アクション」を読むようになってしまった^^;
 
子供の頃って、1年の違いが大きいんですよね。丁度小4位を境に、お人形さんごっこに興味を失い、更に洋楽レコードばかり聴くようになって児童書でなく文庫本を読み始めたのは小5〜小6の頃でした。多分、そういう急激な変化の成長期に「旧ルパン」の再放送と出会ったから、観るたびに面白くなっていったのかもしれません。
 
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まさに「炎のたからもの」!(笑)
石川大介 2008/6/17 (Tue.) 19:02:50
コルトさん、早速私の要望にお応えして下さって、本当にありがとうございました!。本当に「貴重なモノを見せてもらった」って感じがします(他の方々も同感だと思います)。誤解を招くような言い方かもしれませんが、いかにも12歳の女の子が描いたような、とても素直な絵で好感が持てます。また、「ルパンが好き!」という気持ちも素直に伝わってきますね。ファーストルパンを思い起こしながら描かれたようですが、スマートな顔立ちはどちらかと言えばセカンドっぽいですね。この絵を描かれた頃は、もうセカンドシリーズを毎週観ておられたようですから、ファーストルパンを意識しながらも、やはり潜在的にセカンドルパンの特徴が出てしまっているのかもしれませんね。それにしても、本当によく特徴を捉えて描かれていますね!。大きい手、ひょろ長い手足、靴の形…まさしくルパン体型です!。今でこそ誰もが認知しているこの体型ですが、小学校3年の時、初めて「ルパン三世」を目にした時は、自分が今までアニメで観た事がない独特のタッチが新鮮で、なおかつ本当に衝撃的でした。最初の頃は登場人物、スタッフに日本人名が記されているにもかかわらず、大げさではなく本当に日本のアニメか外国のアニメかわからなかったほどです。繰り返しになりますが、とにかくそれだけこの独特の体型(MPタッチ)は衝撃的だったのです。それで、その当時は「大人になったら、あんなに手の甲に毛が生えてくるんだなぁ」と思ってました(笑)。それにしてもコルトさんが描かれたこの絵で個人的に感心したのは、手の形、指の描き方です。私が12歳の頃は、こんな複雑な(きちんとした)手は描けませんでしたよ。何を描いても、手はみんな「グー」でした(苦笑)。タイトルが「思い出シリーズ」となっていますので、また何かあれば、アップして下さいね!。
 
閑話休題
 
水森亜土さんのイラストが、本当に時代を物語っていますね(笑)。当時は本当に、ありとあらゆる物で彼女のイラストを目にしました。この方、両手で同時に描いてイラストを完成させたり出来るんですね。いつだったかTVで観て、私はそんな事知らなかったので驚きました。今思えば水森亜土さんって、「マルチタレント」の走りのような方ですね。アラレちゃん主題歌歌手としても有名ですが、私なんかは何と言っても、「ひみつのアッコちゃん」のエンディングテーマ…「♪アッコちゃ〜ん、アッコちゃ〜ん、好き好き〜♪」の方がインパクト強く、また親しみを感じます。また、東映長編アニメ「長靴をはいた猫」の、ぺロを狙う悪猫三人(匹?)組の中の、ボケ役をされていた事も憶えています。
 
コルトさんもMIYAGIさん(地震災害お見舞い申し上げます)も、山田康雄さんについてレスされていましたが、我々の世代って、ルパン以外にも山田さんの声が耳に入ってくる機会が割とあって、それで、山田さんに対してすごく親しみを感じるんですよね。勿論私も「お笑いスター誕生」は観てましたし、時期は前後しますが、私なんかはルパン三世と同時期、土居まさるさんがされていた「TVジョッキー」(白いギターが懐かしい!)のナレーションなんかも、すごく印象に残っています。
 
追伸
 
KITAさん初めまして!。本当のところ、だいぶ以前からコメント、絵の方を拝見しておりますので、「初めまして」という気分はしませんが(笑)、こちらの方こそ、これからもよろしくお願いいたします。
 
今年の夏は、TVSPよりもBS2で盛り上がりそうですが、BSが観られない私には、観られる方が本当に羨ましいです!。もう、今からワクワクされているんじゃないでしょうか。コルトさんには是非スタジオ参加してもらって、ルパンに対する熱い想いを語って頂きたいですね(笑)。
 
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Re:思い出シリーズ「初めてのルパン三世」
MIYAGI 2008/6/17 (Tue.) 23:09:45
 
こんばんは。コルトさんのこの絵、石川さんも仰ってますが、ホントにルパンの特徴をきっちり捉えて描いてあるなぁとびっくりしています。当時の自分、見本無しではここまで描けなかったと思います。手足も丁寧に描かれてて、ルパンへの愛をひしひしと感じます。
水森亜土さんの便箋、懐かしいですね。同年代の女子はもれなく水森亜土さんの文房具は使ったことがあるんじゃないかなぁ。
 
>土居まさるさんがされていた「TVジョッキー」(白いギターが懐かしい!)のナレーションなんかも、すごく印象に残っています。
 
確か「奇人変人」のコーナーでしたよね。「ボインちゃん大会」とか(笑)日曜のお昼のお楽しみでした。
 
14日の地震ですが、私の居住地域は特に変わりなかったのですが、県内でも一部地域はひどいことになっているみたいです。
 
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Re:思い出シリーズ「初めてのルパン三世」
KITA 2008/6/17 (Tue.) 23:35:57
 
こんばんはコルトさん。
すごーい。しかも放映時の記憶だけでかかれたとはマジですごいですね。
亜土ちゃんの絵が一体化してピンクのかわいいアクセントがあるように見えます。ルパンのブルーの上着とよくあってvv
 
石川大介様
一度申し上げたかったのですが、私も他の方々と同様、コルトさんちの石川さん美術館の魔毛と白乾児と不二子ちゃんに笑わされています。もう、何度見ても。。。
 
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Re:思い出シリーズ「初めてのルパン三世」
コルト 2008/6/18 (Wed.) 21:56:18
 
石川さん、MIYAGIさん、KITAさん、コメントありがとうございます。
昔の絵って恥ずかしかったけど、こうして当時の思い出話が出来て楽しかったです^^
 
>いかにも12歳の女の子が描いたような、とても素直な絵で好感が持てます。
 
わ〜〜嬉しい。何だか自分が12歳の気持で、大人の人に誉められたような照れくさい喜びを感じてます。不思議ですねえ。
 
>潜在的にセカンドルパンの特徴が出てしまっているのかもしれませんね。
 
それはあると思います。旧ルパンってキャラの表情がコロコロ変わる上に、動きが本当に細かくてじっとしてなくて、覚えようとしても目がついていかなかったんです。
新ルパンの場合、旧に比べると静止画が多くてその分ゆとりを持って観察出来ました。線もシャープで、そういった意味では慣れてる少女漫画の線に近くて、形が覚えやすかったというのはあります。なので、どうしても旧ルで思い出せない部分は新ルを思い出して、そのイメージを呼び水にしたところはありますね。
 
>とにかくそれだけこの独特の体型(MPタッチ)は衝撃的だったのです。
 
私も最初観てた時は「ど根性ガエル」と同じ人が描いてる絵かな、くらいに思ってたんですが、細かいとこまで絵を観るようになってから「足首細っ!それになんで包帯(に見えた)巻いてるの?」というのに先ず衝撃受けて、「ネクタイの先が四角い!」「靴の裏を描いてる漫画なんて、観たことない!」と次々常識を打ち破られた感じです。そこから更に「そうか、発想や創造って、もっと自由でいいんだ。周りと合わせなきゃいけないとか、周りと同じでないと恥ずかしいなんて事ないんだ。自分が本当にいいと思った事を表に出す勇気がないと、新しい魅力も生まれてこないんだ」と、人生観まで覆されました。そういう意味でも私にとっては旧ルというのは子供だった自分に生き方まで教えてくれたアニメだったんです。
 
>コルトさんが描かれたこの絵で個人的に感心したのは、手の形、指の描き方です。
 
これは最初、ワルサ―を握らせようとしたんですが覚えきれず、仕方なく自分の右手を観察して描いて、アクセントに毛を生やしました(笑)石川さんは「大人になると指に毛が生える」と思われたんですね。私の場合は、小2位の時から指に眉毛のような剛毛が生えてまして;本当にルパン達みたいな感じだったんです。今ではだいぶ薄くなったけど…。
 
>放映時の記憶だけでかかれたとはマジですごいですね。
 
一度では覚えきれませんでした。作品世界にどっぷり浸かって夢中になってしまい、観てる間は冷静に気持ちを現実に切り変えられなかったんです。一部分だけ観てると、全体の絵が見られないのも勿体なくて。それで「今日は足を観る」「今日はもみあげを観る」みたいに、毎日テーマを決めて一瞬だけ集中してその部分だけ目に焼き付けて、後で全部のイメージを繋ぎ合せたんです。特に髪の造形が難しくて、覚えるのにかなり時間掛りました。服だけは何度覚えようとしても出来ず、動きまくってる襟元だけ目で追ってたら車酔いみたいになって気分が悪くなってきたので(おい)諦めました。
 
>水森亜土さんのイラスト
>同年代の女子はもれなく水森亜土さんの文房具は使ったことがあるんじゃないかなぁ
>亜土ちゃんの絵が一体化してピンクのかわいいアクセントがあるように見えます。
 
やはり亜土ちゃん世代の方は懐かしいんですね^^ 一緒にアップして良かったです。私はこのノートを親戚のおじさんから貰いました。「あなたは女の子なんだから、こういうのを使わないといけない」みたいな事、真面目にいわれて。当時からやることなすこと男の子そっくりだった私を心配してたようです。そのくせ漫画じゃお姫様のドレスや可愛いパンダやリボンつけたウサギさんばかり好んで描いてたんだから、自分でも変だなあと思ってました(笑)
石川さんは亜土ちゃんに詳しいですね。「ひみつのアッコちゃん」のエンディングテーマは名曲だと思います。小林亜星さんのアニメ曲には本当にいいのが多いですよね。
 
>世代って、ルパン以外にも山田さんの声が耳に入ってくる機会が割とあって、それで、山田さんに対してすごく親しみを感じるんですよね。
 
そうなんですよね。「ズッコ」「お笑いスタ誕」「C・イーストウッド」そして「ルパン」。声優としての仕事数はそんなに多くないのに、一つ一つ息が長くて、しっかり印象に残ってます。人柄も愛されてましたよね。明るくて面白くてサービス精神旺盛なだけじゃなく、芝居にはプロフェッショナルでいい訳をしない、仲間は大事にするけど慣れ合いは嫌う、そういう硬派な部分もとても好きでした。
 
>思い出シリーズ
 
石川さん、MIYAGIさんと思い出の投稿が続いたので、私もそれに便乗したという意味で「思い出シリーズ」です(笑)高校時代デザイン科だったので、ルパン以外の昔の絵なら割と残ってるんですけどね。
 

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