KITA 2008/7/15 (Tue.) 01:11:47
旧ル第三話のラストです。このラストシーンも大好きです。
漂流何日目か知りませんが、もうボロボロです。食料もつきているようです。
でも、不二子はバカンス中のごとく余裕でいる演出の美意識がダンディじゃないですか。
ルパンも次元も不二子に距離はおいていながら不二子に何不自由なくきれいにさせておくのが昔風の男気質に感じられるのですが。(振り回されるのとは全く違う)
後期の大きな特徴は不二子がヨゴレをやることですね。
後期に行ってたらショートカット不二子もボロボロのカッコして魚釣りに参加してるのかなあ。
やりそうだなあ。ハッパかけてそうだ・・・
私個人は女は「美しくあれ、そして黙れ」のほうが好みです。
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ラストシーン
コルト 2008/7/15 (Tue.) 09:38:30
波の表現が水墨画のようで筆ペンの良さが引き立ちますね〜♪
もしやKITAさん、中央公論社から出た「中央コミック・スーリ」持っていらっしゃるとか?その本に収録されてる二人の顔を元にされてるのかな、と思いまして。あのシリーズは私、好きな物だから^^それと今回ソフトフォーカスが元に戻ったようにも見えるんですが、携帯カメラが直った(買い直した?)という事でしょうか(^^)私もこのラストシーンは好きです。むしろ本編より好き(笑)本編であれだけ重いテーマやりながら、最後でふっと軽く息を抜くとこに旧ル前半の拘りを感じます。
>不二子はバカンス中のごとく余裕でいる演出の美意識がダンディ
この話の不二子って、何がおきても平気で受け流してるというとこに、特別な事をしてる訳でもないのに、スケールのでかさを感じます。ロケットがどういう物か知りつつも「ごめーん、やっぱり乗っちゃった♪」爆撃で乗ってる飛行機墜落させられても「失敗しちゃった♪」とニッコリですもんね。
>私個人は女は「美しくあれ、そして黙れ」のほうが好みです
KITAさんが何気に九州男子ぽく感じられました(笑)実際の九州男子はシャイで優しいんですけど(でも頑固)原作の不二子もあまり喋りませんね。ルパンの質問をさらりとはぐらかし、肝心の処になると黙る。そこがとてもミステリアス。
>後期の大きな特徴は不二子がヨゴレをやることですね
たくましくて、生活感があって、下町のおかみさんぽいですよね。うーーん。やっぱり宮崎さんはマザコンなんじゃないかなあ(^^;
私は「不二子は色んな顔を持つパラレルキャラ」だと思ってるので「たすけてえ。盗んでえ」と喚いてる不二子以外なら何でも美味しく頂ける得な体質です。だけど、何であれひとつの型にはまっちゃうのはやだな。それと「生活力」はあっていいと思うけど「生活臭」が出ると不二子は「女」ではなく「母親」になってしまう気がする。母親にも色気はあると思うけど(「奥さん…」とか・笑)生活臭が出過ぎた母親には潤いがないような…。不二子単独ならまだしも、ルパン達との対人関係も適度な距離のある、対等な男と女というより、「母親と家族」的な密着性と親密度が高くなって人間関係まで変わって見えてきてしまうので、『公式』で不二子にあまりオカン的な役割をさせるのは、私もやめた方がいいんじゃないかなと思います。一匹狼の集団が、一気にマイホームっぽく見えちゃうんですね。キャラ構築って全体の人間関係にまで影響及ぼすので、私が「基本となる座標軸だけは重視した方がいい」と思うのは、そういう理由なんです。ひとつを外すと他のキャラも歯車として噛み合ってるので、連動してしまう。二次創作のギャグなら、石川さんの描くル中さん不二子ちゃんみたいに、パロディとして面白く楽しめます。あ、聖母的な意味の母性なら、神秘性を感じるので私的には公式でもオッケーです(笑)
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こちらも補足
コルト 2008/7/15 (Tue.) 09:51:17
勿論、上記は世のお母さん方に対して述べた物でも、偏見でもありませんです。念の為(関係ないけど、最近の若い母親ってお洒落で垢抜けてる方多いな。見習わないと)
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Re:だから女には気をつけろって
KITA 2008/7/16 (Wed.) 00:32:40
コルトさん、コメントありがとうございます。
>中央公論社から出た「中央コミック・スーリ」
いや、持っちょらんです(九州男児風)。
コルトさんがお好きなご本なんですか?持ってたらそのお話ができたのになと思います。
これはPCで動画をとめて見ながら描きました。このときの二人の顔があまりにイイのでそれが描いてみたくて♪
携帯は新しくなりました。ボケボケ期はポジティブにご対応いただき恐れ入ります。
ダンディというのは、演出側の人のほうについて私が感じたことなのです。
「男は我慢しても、女にみっともないカッコさせるもんじゃない」っていう感じがして、それがかっこいいなあとか思います。
演出側の人って、監督さんなのでしょうけど。
原作初期も(前にもメールで書いたことですけど)、ルパンがやんちゃしても作者が女の味方してくれるから安心です。
(実際に女性の味方なのか?というのは別の話で。文化的・美学的な・・・あくまでその物語上の部分で女の味方ですけどね。)
そこの忠実なアニメ化に見えるんです。思い込みかも知れませんけど。
アニメ化するっていうのはストーリーだけじゃなくて、そういうところを表現することかと思います。
>キャラ構築って全体の人間関係にまで影響及ぼすので
そうですよね。女の描き方が変わるって、ルパンたちの、女に対する考え方が変わるってことだと思うんですよ。
そして現にそうなっているように見えるので、どうも困ってしまいます。
演出の違いについてこのように私は困ってしまうのですが、ホント一個人の思い方なのでどうかお許しください。
ところで元気な女の子のお話も好きです。(80年代のマンガでは「1・2の三四郎」の志乃ちゃんというキャラが大好きでした。)
石川さんのパロディは何回ローテして見てもおもしろいです。こんな不二子ちゃんなら好きだった。
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中央コミック・スーリ
コルト 2008/7/18 (Fri.) 17:53:25
持っちょらんですか(笑)
KITAさん九州弁リアルに使いこなしてますねえ(ひょっとして九州と関係が?^^)
「中央コミック・スーリ」は、携帯の配信でもおそらく読めるようになってるんじゃないかと思います。いわゆる、アニメの画像そのまま使って漫画方式で読む奴です。カリ城と旧ルパン全話(22話除く)でシリーズが出てます。ビデオより手軽に漫画のよさを味わって読めるので、結構この形式の本は好きです。唯一「先手必勝コンピューター作戦」が収められてないのが不満なんですが。1冊に2話ずつ収められてるので1話のみ余るのは判るんだけど、どうしても話数が合わないなら「パイロットフィルム」でも最後にオマケで入れれば良かったのに^^;この話が外されたのは、出てくるコンピュータと時代背景が古すぎるせいだろうか。でも話自体はとても好きなんですよねえ。機械のデータ情報を鵜呑みして、自分のオツムでは何も考えようとしない思考停止のゴードンと、臨機応変に切り抜けるルパンとの頭脳対決って、何気に今の世相にも通じるので、それだけでも面白いです。
>ダンディというのは、演出側の人のほうについて私が感じたことなのです
私もそれは感じました。今のルパンは「人生とは云々」「自由とは何ぞや」と、やたらうっとりポーズつけて説教してるけど、これは、こういうのがカッコいいと思う、製作側のダンディズムに対するイメージの変化でしょうかね?ダンディズムとナルシズムとは違うと思うんだけど^^;
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Re:だから女には気をつけろって
KITA 2008/7/19 (Sat.) 01:44:41
>九州弁
私自身は全然出身とか違うのですが、今見ている巨人の星(の、左門豊作氏)のせいかと。
今、TOKYO MXで朝6時半から「巨人の星」やっていますが、ここ数ヶ月「朝イチ巨人の星」で笑いで一日が始まるので朝弱い私の体温上昇がはかどって助かります。
終わったらかなり困ります・・・。
>「人生とは云々」「自由とは何ぞや」
恥ずかしいですね〜。(*ノノ) 言わせるほうは恥ずかしくない?なぜに原作や山田氏の含羞が伝わらなかったのでしょう。
「バカとハジキは使いよう」で無言で去るゴエモン、「ストレートフラッシュ」の「かんたんじゃねェか」のルパン
いかにもライバル二枚目な掟君、「鼠」の「オレはアンタのうでをためしに派遣された者」
悪趣味の殻に自分を隠してる(思い込み)鬼土ちゃん・・・
なーんてカッコイイ世界なんでしょう。比べものになりませんね。
そういえば「キミが殺れオレが葬る」はお好きですか?例によってアッサリ駆け抜けちゃっててそれでいいんですけど、すごい大作ですよね。すみません、トメドなくなりました。
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巨人の星
コルト 2008/7/22 (Tue.) 20:19:54
あそこまでコテコテに突き抜けられると、かえって清々しいですね(笑)子供の頃、私「アタックNO.1」のアルマイトのお弁当箱持ってて、弟が「巨人の星」でした。高校になってからは、両方学校に持っていくようになりましてね。昔の製品は持ちがいいですなあ。
小さい頃はスポコンの熱血度がハラハラドキドキで格好良かったんですが、後に大爆笑するようになりました。これほど子供の頃と大人になった時と、違う印象に変化した作品は珍しいです^^;ウィキで検索したら、そのつっこみの多さにも笑いました。あれマッキーだけじゃなく、コバキヨさんも出てらしたんですね。聴いてみたかったな。
「巨人の星」に出てくる曲「クールな恋」は60年代ゴーゴークラブ風で結構、お洒落なんですよね。「あんな生真面目な堅物(失礼)アニメに、あんな肩の力が抜けたポップな曲が使用されてたなんて」と大人になって聴いた時にはビックリしました。全然覚えてなかったのはなぜだろう。スケバンの京子ちゃんが出てくる位だから、多分ああいう描写も作中にあったんだと思うんだけど…。当時テレビ観てて覚えてるのは1球投げるのにもずーーーーーーっと長いことマウンドに立ち続けてる飛雄馬と、メラメラ光る目の炎と、サスペンスを煽るようなBGMと、アナウンサー役の人が喋るの上手いなあ、と思ってた事くらい。それ以外はまだ幼すぎて、話の意味すら判ってなかったようです。
ところで「巨人の星」のウィキ解説読んでたら「ホモソーシャル」という言葉が出てきて「ああ、もしかすると次元はこれかも」と思いました。同性愛嫌いで、女嫌いで、それでいて精神的男同士の絆を内に持ってるし。体育会系によくみられるそうですが、ルパンも次元も相棒という形で共に身体はって同じ泥棒さんやってて、そういう意味で体育会系に近いのかも。
>キミが殺れオレが葬る
初めて読んだ中学生の頃は「ルパンにしては珍しい話だな」と思ってました。敵同士の銭形とルパン達が仲好くしてて、ルパンが正面から警察に協力して、社会正義の為に闘う、というのに違和感があったんです。それが後に興味をもって別の視線で観るようになったのは、大学の闘争が当時社会問題になってたのを知ってからですね。あの話にはモンキーさんの学生に対する「気持ちは判るが、暴力で他人を巻き込むのには反対だ」という思いが込められてるように感じます。
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感想
コルト 2008/7/22 (Tue.) 20:53:53
「お好きですか?」というのに答えてませんでした(^^ゞ
実はKITAさんにこの話をふられるまでは、上の気持ちどまりで、特に好き嫌いはなかったのですが、改めて読み直したら「あら?面白いじゃん」と感じててちょっと驚き。シバの年齢も超えて(たぶん;)社会人になった事で、銭形の気持ちもシバの気持ちも、いつの間にか両方判るようになっちゃったからかも。
暴力を使わず素手で次元と五右ェ門が学生を捕えるというのも、暴力で解決しようとする学生たちと対比させてるモンキーさんの「暴力では解決しない」という主張も含まれてるのかしら、とか(そこで銭が「礼はいわねェよ」とルパン側と慣れ合わないのもナイス♪)「権力者はすべて現在の地位をわれわれにあけ渡すこと」というシバの言葉に警部の一喝とパンチ「あまったれるな!!」は、モンキーさん自身の言葉でもあったんだろうなあ、とか。シバが「学ぶ場を返してくれ!!」と銭に懇願して掴みかかったとき、銭が何も言わないのは「警察という立場」から言えない胸のうちもあるんだろうなあ、とか。シバのいう「権力者」の側に自分を重ねてた負い目もあるのかしら、とか。わあ、何か次々新しい発見が出てきてるよ(遅すぎ)
瞼のモールス信号のシーンはすごく好き。なので直後の古利の倒され方がアッサリしてたのがちと勿体ないですね。
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Re:だから女には気をつけろって
KITA 2008/7/23 (Wed.) 22:14:39
コルトさんレスありがとうございます。お仕事、サイト管理、その他おつかれさま&お世話になっております。
あと、申し遅れましたが、コミック・スーリの情報ありがとうございます。
今回ダンディズム言い出してみましたが、昔、うちに、何かの別冊の古い本がありまして。「ダンディズム特集」という。たぶん70年代後半の本です。もちろんメインはボー・ブランメルやモンテスキュー伯爵なんですけど、口絵はルパンと青田赤道でしたよ。なんか、わかってるじゃありませんか。
巨人の星はほんと、何年たっても何十年たっても見るたびビックリしますね。
やっぱり本気度が強力で、まっすぐ真剣にやっているほどいいものだと思います。
梶原一騎×川崎のぼる×音楽×声×・・・ああ濃い。
私もウィキたどってみました。このテーマに近似した件で過日メールしたと存じます。
確かに旧ル二話、三話、五ヱ門登場(脚本版)のほうなんてもう次元はそうだと思います。
日本では結構ポピュラーな世界なせいか、あんまりそういう言葉では取り上げられませんね。
そして最近あまりないような気がします。男の世界がなくなったから神秘的な女もいなくなった、と。
私は「脱獄」のラストシーンを見ると小椋桂の「ただおまえがいい」の歌詞を思い出します。
「キミが殺れ・・・」で感動するのは前編の最後、どうしても爆弾の持ち主が知りたい銭形が学生に土下座してるところです。
何のタメも思いいれもなく、1コマで済ませちゃってますけど、引き回せばすごいドラマが作れそう。
モールス信号、古利サスガと思わせておいて・・・かわいそうな古利。
窮地を抜けたと思ったら全然抜けてないどころか敵に助けを訴えてたなんて・・・。確かに勿体ないです、いつものようにドライであっけないですね。そこがいいんでもありますけど。これは紙のコミックならではですね。
「キミが殺れオレが葬る」は、仰る通りルパン的には珍しい話ですよね。
原作初期後半、五ヱ門仲間入り以降はコミックも急速にルパンたちが今あるような形になりますけど、それ少しやったら、もう、こういうイレギュラー話を作りたくなったんでしょうか作者先生は、と私は推測。
「キミが殺れ・・・」はそうでもないけど「ルパン三世」も「新ルパン三世」も最後1/3は特に非常に焦燥感やイライラめいたものが感じられます。
「エロ実演のシロ・クロみてェだ」・・・「シロ・クロ」が60年代〜70年代の言葉とはわかっても、「実演(ショー、ライブ)」も昔言葉だと気づく人は30代中盤以下ではあんまりいなさそう。
そうだ、BSアニメ夜話、大塚康生さんやおおすみ正秋さんもお出になるんですね。
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お気づかいありがとーございます。
コルト 2008/7/28 (Mon.) 12:24:30
>「キミが殺れ・・・」で感動するのは前編の最後、どうしても爆弾の持ち主が知りたい銭形が学生に土下座してるところです。
私も再読した時「この作品は、銭形を主人公に語ると絶対面白くなる」と思いました。私は個人的には、ルパンと銭形が仲良くなりすぎて、逃亡と追跡がまるっきり「遊び」みたいになるのは、好きじゃないのです。根底にあるのはそういう「鬼ごっこ」のスピリットだとしても、あまり人間を単純にし過ぎてしまうと、ストーリーにかえって発展性がなくなる気がするんですね。互いの立場を違えた繊細な気持ちのニュアンスが消えてしまう気がします。好きならすぐ仲良くなれる、本音を言いいやすい子供のころと違って、立場や権力、仕事上のしがらみがあるって、大人ならではの世界だと思うんですけど。
敵であるルパンに頼らざるを得ない銭形。「ご苦労。礼はいわねェ」とそれでも上から目線で、己の警官である立場とプライドを守ろうとする心の闘い、それがついに自分よりはるかに若年である学生らに、土下座してプライドを全て投げ出さざるを得なくなってしまった状況、最後の最後に庶民の命を守る事が出来ると知った時、諦めのクールな仮面が剥がれ落ち、安堵の嬉し涙がこぼれ、五右ェ門らに素の笑顔を向ける、そういう気持の変遷が私は面白いと思うんです。それがあんまり単純に友達然し過ぎてしまうと、人間関係や、立場の違いから生まれる人間性にスポットをあてた話は作れなくなると思うんです。私は別に「ルパン」の作風に、マニア向けの特別な事を観たいとか望んでるとかいう訳じゃないんですね。個人的な好みとしては、レギュラー陣の人間関係の妙味を味わいたいと思うだけなんです。
>BSアニメ夜話、大塚康生さんやおおすみ正秋さんもお出になるんですね。
大塚さん、最初出演を渋られてたような話も聞いてたんだけど出られるんですね。私はBSが観られないので、いづれ書籍になったら買おうと思ってます。録画された方が近くにいたら見せて欲しいんですけど(笑)
BSでは今回、色々ルパンサイトの管理人さん達のとこに某所から要請があったんですが、結局私は、アンケートには答えず、リクエストもせず、スタジオへのご訪問もせず、と、今回は思うところがあって、傍観の立場を取る事にしました。大御所がお二人出られるのは楽しみですね。是非、書籍化を期待したいです。
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